上絵付け 金襴手
2010年05月29日
↑(私の金襴手作品です。8月のクラブの展示会でデモンストレーションします)
上絵付(金襴手様式)
歴史【History】
1660頃 色絵をして発達した赤絵を染付が一緒になり、
そこに金が入ったものを染錦といっていた。
1688 中国の金欄手の影響を受けた手法から、染付したものに
赤を加え その上に金彩をする装飾法が確立されてきた。
1690頃 染付の上に赤や金の他に緑・黄・紫などを加えた様式が、
金襴手発展の初期を飾った。
1700~50 金襴手の内、特に良い物を献上手古伊万里と称し、
ヨーロッパに多く輸出された。文様は東西の交流によって
発達したものが多く、ヨーロッパ各地の窯で模倣され、大きく広まっていった。
様式【Style】
中国の金襴手から有田独自の金襴手が作られた中には、紋章文・唐花文・花唐草文・
荒磯文・鳳凰文などの意匠があり、器形のおいても、変形皿の姫皿・扇形皿などが
独自である。また、古伊万里として外国で有名になったものは、牡丹・桜・梅・藤・菊
などの花と風景や魚鳥などをびっしりと描かれており、濃い青の染付に赤・黄・緑・金
の上絵付を施したもので、ヨーロッパ市場好みとして作られていた。ドイツ・
オランダ・イギリス等で盛んに模倣された装飾であった。
Posted by クレマチス at 11:34│Comments(0)
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