妙なもので
2009年11月04日
妙なもので、人間、心が弱くなったときに、不思議なほどに言いわけをしたくなって
くる。
心が迷うて、あれこれ考えあぐねて、堂々めぐりをしているうちに、何とはなしにグチが出て、それがグチと気付かないうちに言いわけになる。
その言いわけも次第に上手になって、いつのまにやら自分が正しくて、正しい自分に弁護し、さらにその正しさを懸命な弁護士さんをつけたようなものである。
自分を弁護している間は、まだそれでよいけれど、こんどは相手に向かって
一番峻烈な検事さんを、さしむけるようになったら、もうもういけい。
妙なもので相手もまたそうなって、いつのまにやら人と心が離反する。
人情としてやむを得ないとは言うものの、人情の世界なればこそなおされに、
自分には検事を、相手には弁護士を
の心がけでお互いにわが身を省みたい。ともすれば離れがちな人の心と心を寄り添わすために。(松下幸之助 「大切なこと」より)
くる。
心が迷うて、あれこれ考えあぐねて、堂々めぐりをしているうちに、何とはなしにグチが出て、それがグチと気付かないうちに言いわけになる。
その言いわけも次第に上手になって、いつのまにやら自分が正しくて、正しい自分に弁護し、さらにその正しさを懸命な弁護士さんをつけたようなものである。
自分を弁護している間は、まだそれでよいけれど、こんどは相手に向かって
一番峻烈な検事さんを、さしむけるようになったら、もうもういけい。
妙なもので相手もまたそうなって、いつのまにやら人と心が離反する。
人情としてやむを得ないとは言うものの、人情の世界なればこそなおされに、
自分には検事を、相手には弁護士を
の心がけでお互いにわが身を省みたい。ともすれば離れがちな人の心と心を寄り添わすために。(松下幸之助 「大切なこと」より)
Posted by クレマチス at 08:44│Comments(0)
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